~思いひとひら~

私の日常の1ページ

入院2日目。手術当日。

手術当日。順番が決まり、私は4件目で本日最後の予定とのこと。

 

昨日の夕食を最後に絶食で、それ以降は経口補水液のみ。10時以降は絶飲食で手術に備えました。

元々空腹はそんなに辛くないし、意外と経口補水液はカロリーあるのかな?お腹が減る感じもなく、空腹のストレスはあまりなかったです。

 

私が入院したのは大部屋でしたが、ちょうど同じ部屋に本日3件目の手術予定、つまり私の前に手術に入る方がおられました。

朝の回診や看護師さんからの説明など、カーテン越しにほとんど私と同じような説明を受けているのが聞こえ、お姿が見えることはありませんが、自分と同じように手術を頑張る方がいるんだ、と思ったら少し励まされる気持ちになりました。

 

ここでまた少し話がそれますが、

入院の時にはお部屋の種類について、最初に希望を出します。

個室、2人部屋、大部屋とその病院によって様々ですが、私は大部屋を希望していました。

その理由は単純に大部屋だと料金が安く済むから。

個室や2人部屋だと、場合によっては自己負担の追加料金が発生するからです。

入院する前は、コストを考えないで済むなら一人で落ち着ける個室がいいと思っていたのですが、入院した後の感想は大部屋で良かったかな、というものに変わりました。

その理由は、遠すぎず近すぎず、ある程度の距離感で「人」の存在を感じることができたからです。

 

日常生活に介助がいらない方の入院は、必要な時以外病院スタッフさんが顔を出すことはありません。

そうなると面会に来る身内以外に人と接する機会がないのです。

病気を抱え、手術を控えて不安な心の状態で、一人でベッドで寝て過ごす時間はいつもの倍くらい長く感じます。

なので、個人差はあると思いますが「人」の存在が感じられない時間は少なからずストレスになるのではないかな、と。

 

今回大部屋に入院して、

ひとりごとがちょっと大きな、隣のベッドのおばあちゃんが話してることが面白いな、と思ったり。

向かい側のベッドのお見舞いの方々が、お家事情の話をされてるのが聞こえてきて、いろんなことがあるんだなぁと思ったり。

 カーテン一枚での仕切りなので聞き耳立ててるわけではなくとも、そういった声が聞こえたり人の気配を感じたりします。

自分はベッドで一人で寝ていても「人」を感じる機会があって、このことが結果的に気を紛らわしてくれる効果になった気がするな、と。

勿論、同室になった方がどんな方なのかや、その人本人の考え方性格によって違うとは思いますが、今回私はそんな風に感じました。

 

話を戻して。

手術の順番は進み、私はほぼ予定通り15時過ぎに手術室へ。

普段仕事で見慣れた手術室内を患者として歩くのはとても変な感じがしました。

さすがに少し緊張していましたが、寝台に上がってからは次々と準備が進み、

点滴がピリピリしてきたなと思ったらあっという間に麻酔が効き、気がつけば回復室で寝ていました。

 

以前麻酔を使ったときは、麻酔の切れが悪くなかなか覚めずボンヤリ感がしばらく続いたのですが、今回はわりと早く覚めることができました。

 何となくダル眠い感じはありましたが、これは麻酔の影響ではなく寝不足のせいかな?と。

部屋に戻ってからは、待機していた母と普通に会話できて、心配かけずに済んで良かったです。

 

その後はベッド上安静。

昨日が寝不足だったこともあり、頻回にあるバイタルチェックで夜中も何度か起きたものの、けっこう眠れたと思いました。

脱水気味だったようで点滴が1本追加になりましたが、それ以外は術後の出血もほぼなく順調でした。

 

ただ今回一番大変だったのは、手術後はベッド上安静だったので導尿処置(尿の管を通す処置)がされていたこと。

この管の違和感というか鈍痛というか…少し寝返り打とうとする度に不快感があります。

麻酔の後はできるだけ寝返りをして、血栓防止のため身体を動かすよう言われたものの、この不快感が嫌で、でもできるだけ動かなくてはと思い悪戦苦闘しながら体位変換を試みてました。

必要な処置と分かっていますが、導尿はできればもうされたくないなぁ…と心から思いました^^;