退院後の経過(術後2日目~術後結果診察まで)
入院4日目。
体調のほうも問題なく、予定通り退院することができました。
しかし手術は無事に終了し順調であるものの、まだ病気に関して診断がついたわけではありません。
今回手術し摘出した組織を病理に出し、その結果をもって最終的な病名が決まり、病気の進行具合が判明します。
その診察は3週間後とのこと。まだ完全に気持ちは落ち着きませんが、それでも無事に退院できたことに対してほっとしていました。
迎えに来てくれた母と運転を代わり、自分が運転し帰宅。
10分程度の短い運転だったにもかかわらず、とても疲れてしまいました。
歩く時も若干フラつきがあり、日数的には4日という短い期間でしたが、たったそれだけでも体力はかなり落ちるものなんだなぁと驚きました。
翌日から仕事でしたが、やはりいつもとは違いとても疲れやすかったです。
急な入院で仕事に穴をあけてしまった手前、弱音は吐けないと思い休憩時間をうまく活用しながらこなしていきました。
後ろめたい思いを感じてしまいがちですが、可能な方は退院後も2、3日お休みをいただいたほうが安心かもしれません。
退院後の体調については。
退院後から普通〜少し多めのおりもの程度の量で浸出液が続いてました。
そして退院からちょうど10日経った日に出血が始まりました。
これらは予め退院説明で起こる可能性があること、と聞いていたことでした。
それでも説明は受けていたものの、退院してからは出血は見られなかったので、このまま落ち着くとではと思ってたから少し驚きました。
人の身体って不思議です。
出血が始まる少し前から軽い下腹部鈍痛がありました。
私は毎回、通常の生理前に軽い生理痛に似た下腹部の鈍痛が出てきますが、それと同じ感じのものでした。
出血が始まってからは、お風呂はやめてシャワー浴にしておきました。
量は生理3.4日目くらいの、少し落ち着いてきた時期くらいで、出血の増減はほとんどなさそうでした。
今回の出血で特徴的なのは、通常の生理と違い、血液の色が鮮やかなのと、サラサラとした水のような感じであることです。まさに傷口が開いて滲むといった印象。
なのでお風呂上りなど、少し油断しているとぽたぽたと滴ってしまい、服を汚さないように気を配る必要がありました。
その後出血は約1週間続いた後に一度止まり、その2,3日後に予定通りのタイミングで通常の生理がきました。
術後の併発症として、子宮頸管の閉鎖や狭小化があり、予定の生理が来ない場合は受診をと説明を受けていたので、とりあえずほっとしました。
そしてあっという間に3週間が過ぎ、病理の結果診察の日。
どんな結果が出てもしっかり受け止めよう、と覚悟を決めながら診察室へ。
担当の先生から、
「必要な箇所はきれいにとることができました」
「これで一旦治療は完了です」
と説明を受け、
その瞬間、身体のすべての力がふっと抜けていくような感覚になりました。
一通り診察が終わり、最後に
「ありがとうございました」
と言った時に、自然に頬に柔らかな力が入ったことを感じました。
自分のことなのに「あぁ、今私は微笑んでいるんだな」と他人事のように思っていたことをとてもよく覚えています。
思い返してみれば、平静を装うために常に気を張っていたので、病院にいる間普通に笑ったことがなかったかもしれません。
なのでこの時、自然とこぼれた微笑が自分の中でとても印象深く記憶に残りました。
次の診察は3か月後の経過観察。
この日で私の子宮頚部上皮内がんの治療は一段落を迎えることができました。